私は、色んな人と色んな不倫をして来た。
不倫をしている時は、毎日楽しくて嫌な事を忘れられたり、つまらない毎日に刺激が加わってやめたいなんて思わなかった。
初めての不倫の時、彼の気持ちが私にあるのか、彼は本当に私の事を愛しているのか、いつも不安だった。
彼の事がずっと頭にあって、何も手に付かない事もたくさんあった。
彼とずっと一緒に居たい。
もしかしたら、ずっと一緒に居られるかもしれない。
なんて、思っていた。
けど、そのうち気づく。
あ、これは不倫なんだ。
不倫に真実なんてない。
何期待してんだよ。
自分のバカさ加減に呆れる時が来る。
それ以来、私は不倫で本気にはならないと決めた。
そう。
本気にはならないと決めただけで、不倫をやめようとは思わなかった。
不倫は、非現実。
普段味わえない、そして誰でも味わえるわけではない刺激は中毒性がある。
その時は、バレるなんて考えていない。
バレた時に、どれだけ傷つける人が居るかなんて考えてない。
自分は、バレるわけがない。
不倫するのは、理由がある。
不倫される人にも原因がある。
なんて言い訳をしている。
その言い訳は、言い訳でもあるが本当のことでもある。
不倫はいけないと頭ごなしに怒りをぶつけられるが、なぜ不倫をしたのか、そこを見ようとしないから不倫をやめさせる事は出来ない。
物事には必ず原因がある。
原因を見ないで押さえつけても、いつかは爆発する。
私は今は不倫をしていない。
バレたからでも、罪悪感からやめたわけでもない。
むしろ、私は不倫は辞められないだろうと自分で思っていた。
なぜ、私が不倫を辞めたのか。
それは、不倫してて何になるのか?
なんの意味があるのか?
と、思ったからだ。
単なる楽しいだけ、刺激を味わうだけの不倫に意味はないと思ったから。
例え、不倫相手を愛していたとしても、不倫を続けて何の意味があるのか?
一生不倫を続けて何か残るのか?
残るとすれば、虚しさだけ。
それを悟った時に、もっと意味のある事をしようと思ったから不倫はやめた。
いくら周りに不倫はやめろ、最低な事だと言われても辞められない。
自分で気づいて悟らないと、不倫は辞められない。
不倫をやり尽くして、そして冷静になればいつか悟るだろう。
不倫なんて、無意味だという事を。