前回の記事に書いた、男に追いかけさせる技を使って、年下君を見事にハマらせる事に成功した。
年下君は社長なので、出張も多く、海外にも行っていたが、逐一連絡は来るし、無理してでも帰って来て会おうとした。
私が1番引いたのは、その時年下君は新婚でしかも奥さんは妊娠していた。
不倫する人の良くあるパターン。
嫁が妊娠中に不倫するという、典型的なやつだ。
最低な男だと思いながら、私は別に好きでもないし年下君が何をしてようと関係ないので、不倫というゲームだけを楽しんだ。
年下君の奥さんはかなりの束縛をする人で、年下君が飲み屋の姉ちゃんと連絡してたのがバレたようで、奥さんにLINEを使えないようにされた。
そして、常に携帯をチェックされるようになった。
そんな事をするから不倫されるんだよ。
と、奥さんに教えてあげたかったくらい、奥さんの行動はどんどんエスカレートしていった。
そう、束縛すればするほど、浮気する。
窮屈だから、逃げたくなるものだ。
不倫されたくなければ、放っておくこと。
見てみぬふりをすれば、必ず帰ってくる。
怒ってもがいて暴れて縛ると、逃げていく。
奥さんなんだから、ドンと構えておけばいい。
実際に年下君は、奥さんに携帯をチェックされるほど縛られていたが、そんな時でも私に連絡をして来ていた。
パソコンからメールを送ってきたり、携帯を内緒でもう一台買って連絡してくるようになった。
私は、不倫する人とされる人を客観視して、なぜされるのかわかったような気がした。
そして、奥さんが出産の時も彼は連絡をして来ていた。
「もうすぐ産まれるから病院に居るよ」
「産まれたら嫁は里帰りするから、いっぱい会えるよ」
なんて言ってた。
奥さんが自分の子を命懸けで産んでる時も、不倫相手の事を考えているなんて、立派な会社の社長かもしれないが、人としては最低だ。
そして無事に産まれ、彼のフェイスブックには奥さんへの感謝の言葉と、感動が綴られていた。
私は彼に対して、
「上手くやってバレないようにしてくれ」
という思いしかなかった。