いけない事をしようとしてるのはわかっていた。
行けばどうなるかもわかっていた。
なのに、行ってしまった。
もう、好きになってしまっていて止まらなかった。
彼の車に乗った。
30分だけと言いながら、もう少し居たいと思ってしまう。
やっぱり好きだと自覚してしまった。
少し話をして、、約束の30分が来て私は帰ると言った。
彼は、
「また会える?」
と聞いてきた。
私は
「うん」
と、答えてしまった。
私も会いたくて、まだ帰りたくなくて
でも、彼に好きになったことを悟られたくなかった。
私も遊びだと思わせたかった。
頭のどこかで、奥さんも居て、しかも同じ職場で違う女に手を出す人は、他の人にも同じ事をしてるというのはわかっていた。
でも、私にだけとも思いたかった。
彼は家族を大切にしていた。
不倫する人は、家族が1番大切。
奥さんが1番大切。
どの人もそう。
不倫相手の事が大切なら一刻も早く離婚するはずだ。
恋は盲目とはこの事だ。
真実を見ようとしない。
不倫してる人の行動は不誠実だらけ。
土日には連絡はこない。
夜は連絡しない。
会いたいと言っても会えるとは限らない。
会ってる時間に奥さんから彼に連絡が来る。
全部不倫相手に我慢させる。
なのに愛してると平気で言う。
本当に愛してるならそんな事出来ませんよ。
なのに私はこの日を堺に、ズルズル辛い不倫を5年間も続けてしまう。
私は不倫に夢中になっていた。
奥さんとも私は顔を合わせるのに、なぜか罪悪感はなかった。
話さないからなのか、、無愛想な奥さんだからなのか。
いや、それは単なる言い訳で、自分の事しか考えてなかったからだろう。
不倫をした理由は全て言い訳にしかすぎない。
自分勝手な行動だから。
彼との毎日のメールや電話、会社でのアイコンタクト。
それを楽しんでいた。
そして、彼から
「明日会える?」
私は何としてでも会おうと思った。
友達とご飯に行ってくると嘘をついて、彼に会いに行った。
夜だから、バレる心配もないだろうという気持ちと、彼に触れられたいという気持ちで私は開放的になっていた。
彼が私に触れた時、もうどうなってもいいとさえ思ってしまった。
そして、一線を超えてしまった。