私は今からちょうど10年前に初めての不倫をした。
5年間続けていた彼(Hさん)の事は、このブログにも赤裸々に書いてきた。
Hさんと不倫しなかったら、私のその後の人生で不倫をする事はなかっただろう。
不倫をする前、私は自分が不倫をするなんて思ってもいなかった。
それどころか、不倫なんて絶対にしてはいけない。
そんなひどい事する人は、最低だと思っていた。
なのに、私は10年も不倫をしていた。
人生何が起こるかわからない。
自分は大丈夫なんて事は、絶対に無い。
どんな人でも、不倫をしてしまう可能性はある。
Hさんと出逢って、最初は何も思ってなかったのに、私の心の隙間にHさんは入ってきた。
どんどんHさんの事が気になって、仕事に行くのもHさんが居るから楽しかった。
Hさんから誘われたい。
Hさんは私の事をどう思ってるのか?
Hさんにとって私はなんなのか?
毎日頭の中はHさんでいっぱいだった。
Hさんの奥さんや家族の事なんて、何も考えていなかった。
考えたくもなかった。
Hさんは私と居た方が幸せなんだと思っていた。
なぜなら、Hさんは奥さんの愚痴を言っていたから。
それを私は、馬鹿正直に信用して、Hさんには私しか居ないとさえ思っていた。
今ではわかる。
全てHさんの、「女を口説くための技」だったんだと。
Hさんを客観的に見て、あの時私を好きでいてくれた事に嘘はなかったと思う。
でもHさんは、色んな人から愛されたいと思う人だった。
何か寂しさを抱えていた人だったんだろう。
なぜあんな口説き文句を信用してしまったんだろう。
いや、あの時はどこかでHさんが嘘をついているとわかっていた。
なのに、Hさんを信じようとしていた。
信じたかった。
誰に何を言われようと、Hさんの事をわかっているのは私。
何も知らない人に言われたくない。
そう思っていた。
会いたいと言われたら、無理してでも会いに行った。
私がここで断ったら、奥さんに甘えるのかな?
他の人を探すのかな?
そう思って断れなかった。
「いつも俺の為に会いに来てくれる。」
「キラリを大切にしよう。」
そう思われたかった。
「俺にはキラリしか居ない。」
「俺の事をわかってくれるのはキラリだけ」
そう言ってくれるのが嬉しかった。
今でもHさんの本心はわからない。
けど、Hさんと終わって5年も経つが、今でもHさんの事を思うと切なくなる。
あの時のことを思い出すと、キュンとして、忘れたくても忘れられない思いが蘇ってくる。
不倫なんてしてはいけないのに、最低な事なのに、わかっているのに、頭で思う事と心で思う事は、違う。
不倫をしている人には、この気持ちわかると思う。