年下君が社長だと知って急に態度が変わった私は、とりあえず次に会う約束をしようと年下君に連絡した。
年下君はもちろんノリノリで喜んでいた。
しかし、年下君はさすが社長なのでとても忙しく、海外出張の予定もあった。
私はますます食いついた。
それだけ忙しいと滅多に会えない。
社長だから、色んな付き合いもあるだろうし他にも女は居るだろう。
そして年下君も家庭があるから、なおさら自由ではない。
私にはもってこいの条件だった。
とにかく、私は自由に遊びの不倫がしたかった。
刺激だけが欲しかった。
本気になんか二度とならない。
男なんか信用しない。
男が遊び目的なんだから、女だって遊ぶ。
女は本気になるなんて思うな!
私は足かせが外れたかのように、男を弄びたい願望が湧いていた。
年下君は、何としてでも会おうとスケジュールを組み直していた。
私は会っても会わなくてもどちらでも良い。
そこまで思わせれただけで満足だったが、会えるならちょっとは遊びたい。
そして、1週間後に会う約束をした。
初めて遊びの感覚を味わっていた。
「男はこんな気持ちで遊んでるんだな」
そう思った。
女を繋ぎ止めるためにはどうすれば良いか、上手い駆け引きをしなくちゃいけない。
そりゃ、巧みな嘘もつかないと女は離れていくよね。
なるほどねーと、私は男の気持ちを理解した。
そして私も、男を繋ぎ止めるために色んな作戦を考えた。
単なる遊びで、好きでもない男を夢中にさせる。
まるでゲーム感覚で楽しかった。
不倫する男はこんな感じなんだろうな。
私はどんどんひねくれていった。
過去の不倫で傷ついた私は、どんどん嫌な女になっていった。